学際理数情報学特別講義II 森山

16:30 工2・93B1

展覧会事業の流れ

企画から実施までの流れ。
入札の仕組み。稟議フォーマットなど。ハンコ決裁はどこも同じですね。
企画、展示計画、作家交渉から、こまごまな事務的作業まで、学芸員一人が全てをこなす。
どの業界でも、専門職の業務内容に、こなさなければならない大量の雑務が入り込んでいる。
このような状態は、事業全体の生産性やスタッフのモチベーションに関して、あまりよい結果を生み出さないと思う。


メディアアートの展示においては、展示テクニカルエンジニアが不足している。
作品展示をサポートするには、単純な電気設備の設営だけではなく、作品性と技術の両面に精通していなければならない。
そういった能力がある組織は今のところないので、多くのミュージアムは、ごく少数の能力のある個人に発注している。
人材が足りないんだから養成すればいいのだが、どうやって養成すればいいのか。
これは、なかなか難しい問題だと思う。


「REMtv」(1998)というアニメーション・シリーズが、圧倒的に面白い。
非日常な夢を語る留守番電話のメッセージにあわせた、アニメーションのクオリティがすごい。